中の人が教える浄水場の高度処理について!トリハロメタン対策にはこれだぜ
どうも、やんやんです。
先日、水道水のトリハロメタンについて書きました。
塩素とフミン質が合体してトリハロメタンになるよー的な内容で、浄水場ではいろいろ対策してるよ!とお話ししましたが、今回はそのお話の続きという感じです。
ということで、浄水場の高度処理について紹介したいと思います。
高度処理とは?
浄水場の処理工程は基本的に、着水井⇒混和池⇒沈殿池⇒ろ過池⇒浄水池といった感じです。
でも水質が悪い水源から取水している場合、この基本的な処理だけじゃ対応しきれずにカビ臭がしたり水に若干色がついていたりと、おいしい水を作れない場合がありました。
そこで登場したのが「オゾン処理」「活性炭池」「高速ろ過池」の三つからなる高度処理と呼ばれる処理方法です。
高度処理を通すことによって、カビ臭やトリハロメタンなど今まで対応が難しかった問題を解決することができました。
ちなみに、処理の工程は通常処理のろ過池の後ろになります。こんな感じ↓
着水井⇒混和池⇒沈殿池⇒ろ過池⇒オゾン処理⇒活性炭池⇒高速ろ過池⇒浄水池
それでは「オゾン処理」「活性炭池」「高速ろ過池」について紹介していきます。
オゾン処理
オゾンは非常に強力な酸化力を持っており、通常の処理方法では取り除くことが難しい有機物質を分解することができます。
その結果、トリハロメタンの発生の原因である有機物質の低減ができ、さらに色度・異臭味の問題を解決することができ、より安全でおいしい水を作ることができます。
活性炭地
活性炭の優れた吸着力により、オゾンで分解した有機物質を吸着して取り除き、さらに活性炭に生息する微生物によって有機物質を分解します。
活性炭によって有機物質を吸着&分解することによって、今まで取り除くことのできなかったカビ臭や有機物質をほぼ処理することができました。
高速ろ過池
活性炭池を通すと微粉炭とよばれる細かい炭が流れてきます。
その微粉炭や細かいゴミ、有機物質を凝集剤によって塊にし、それを受け止めろ過するのが高速ろ過池の役割です。
キレイになった水をさらにろ過して、水中のゴミをほぼ完全に取り除くという事ですね。
まとめ
高度処理を通すことによって、今まで対処が難しかったトリハロメタンやカビ臭の対策ができ、さらに水をきれいにすることができます。
今現在、高度処理を備えている浄水場は全体の約30%と言われていますが、いつの日かすべての浄水場に高度処理が備えられる日も来ると思います。
はよこい!以上